秩父の隣町「横瀬」にクリエイター集合!官民一体の教育プロジェクトが始まったよ

はじめに

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埼玉の秩父といえばアニメ『あの花の名前を僕たちはまだ知らない』の舞台として有名ですが、隣町の「横瀬町」ってご存知でしょうか?

僕はぜんぜん知らなかったんですけど、同じくアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』の舞台でした!映画見てたのに!! しかも泣いたやつ!!

 

心が叫びたがってるんだ。(完全生産限定版) [Blu-ray]

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https://www.instagram.com/p/BTOMsJvgiPq/

爆破で削れた武甲山かっこいい

とにかく自然豊かで「そりゃ、アニメの舞台になるわ…」と腑に落ちるような景色が広がっています。特に「武甲山(ぶこうざん)」がヤバい! 地質が石灰で、町の主産業にもなっています。何十年にわたってダイナマイトで爆破して山を削っているため、半分がざっくりえぐれている…。かっこいい…。町のシンボル…。

 

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そんな横瀬町に今回、東京のクリエイター20人ぐらいが集まって官民一体の一大プロジェクトを始動させました。首謀者は過去、黒川温泉で「KUROKAWA WONDERLAND」の自主プロジェクトを成功させた動画クリエイターの田村祥宏くん(EXIT FILM.)。

半年ぐらい前に「柿次郎くん、とりあえず空けといて」「はい」といったやりとりをして、いざフタを開けてみたら予想以上にしっかりした内容でビビりました。

 

秩父郡横瀬町を舞台に、業界の最前線で戦う都内のクリエイター/アーティスト達と、横瀬町に暮らす中学生達を中心とした、町民参加型のクリエイティブソンを開催します。


生み出したアイデアはクリエイターたちのバックアップの元、学生や町民の方々に半年間の期間を通じてアウトプットとして制作してもらい、実際の町での活用や、学生アワードなどの受賞を目指していきたいと思います。


クリエイター側、町側、そして企業、様々な当事者や未来のステークホルダーたちが主体的に関わることで、それぞれの自己実現や、地域における教育改革、更にクリエイティブ/アートのセクターの地位向上に繋げられるような場に出来たらと考えております。


プログラムを通じて、秩父や横瀬町に新しい関係性作りのスキームや芽が生まれ、海外を含めた内外にその経過や結果を示していきたいと考えています。

 

とりあえず2017年4月22日、23日の二日間、現地に泊まり込んでアイデアハッカソンをやってきました。みんな自腹で土日を費やす! 田村くんに巻き込まれたら仕方なし! 

 

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和服にカープ帽子。変な格好の野間さんは、田村くんの参謀役として暗躍しています。

 

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そしてアーティストの[.que]くん。田村くん、野間さんとトリオで作品づくりをよくしています。

 

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そして地元代表としてWEB制作会社 SCHEMAの橋本健太郎さん。

 

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同じくWEB制作会社 AID DCCのデザイナー・田淵くん。

 

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さらに総務省大臣補佐官の太田さんまで!偉い人までいる!!

kozatori7.hatenablog.com

太田さんのブログがすごくよかったのでよろしければ。

 

どんなプロジェクトなのか?

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クリエイターたちが勝手に集まってやってるわけではなくてですね。町長はもちろん、地元町民、中学生・高校生・大学生も参加。フィールドワークで町を歩き回って、そのあとに大手企業でガンガン活躍しているファシリテーターがこのために考えたプログラムをこなしていきます。

 

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いやー、長かったけど、普段使わない脳味噌を使ってる感じが心地よかったです。

 

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地元中学生の最初の反応は「なにこれ感」だったんですけど、時間をかけてコミュニケーションをとっていくうちに心がほぐれてきて、プロジェクトの刺激が作用している感じがおもしろかったです。

 

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地元の人に案内されて棚田を見たり、武甲山の絶景ポイントを見に行ったり…思い思いのフィールドワークタイム。個人的な印象では、丁寧に手入れされた植物たち、そして色味鮮やかな花の多様さが特徴的だなと感じました。新緑のグラデーションが素晴らしい!!

 

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町の課題感や今後に活かせるアイデアの種をみんなで出し合う時間。ワークショップの設計がしっかりされているので、メンバーとの距離がグイグイ縮まっていきます。ちなみに僕はCチーム所属。メディア班として情報発信の方法を考えていました。

 

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これらの様子をずーっと撮り続けるプロ写真家・相川さん!

 

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映像クリエイターも現場にはりついてずっとカメラをまわしています。全員リソースとスキルをぶちこんで、己の役割を淡々とこなす。みんながマジだから、そのマジ感が伝播して本気の顔になってくるのがおもしろい。

 

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プログラマーはその場でコード打ち込んで何か作り始めるし

 

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その場で新しいコンセプトロゴのデザインを考え始めるし

 

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[.que]くんなんて眠っていたピアノを引っ張り出して、その場で作曲・・・!ズルいぞ!!モテるやつ!!!!!!

 

今後の展開と子どもたちの変化

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で、今回のプロジェクトは半年かける長期戦。実際に出たアイデアを形=作品に落とし込んで、その過程も町長・町民・中学生を巻き込んで実行していくという…かなりタフな構成になっています。

 

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まぁ、とにかく子どもたちの表情、言葉が印象的で。

 

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話を聞いていくうちに「横瀬町に対しての自信のなさ」「職業選択の可能性の狭さ」を色濃く感じてきたんですよね。出身地を聞かれると「秩父」と答えてしまうもどかしさ。

 

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本当は横瀬町だと胸を張って言いたいけど、「どうせ伝わらないから」で分かりやすい土地に意識が向いてしまう。これは、地域の小さな町であれば、どこも同じ状況があるのかもしれません。ただ全国あちこち取材していく中で、これだけ町民と共に時間を過ごす機会は少なくて、かつ中学生のリアルな声はすごい参考になりました。

 

自信持っていこうぜ〜〜〜!!

 

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外野でしかない僕たちができることは、この掛け声を責任持って言えるように何かを残していくことなのかなと。大人の責任。子どもたちに新しい夢の想像の領域を広げてあげる。それなりの年齢になってくると「教育」を考えないといけないんですね。逆に学びがありすぎました。

 

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ちなみにその日の夜にはNHK全国版にプロジェクトの様子が流れました!

 

www3.nhk.or.jp

NHKニュースのなかで映像見れます!

 

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さらに埼玉新聞にドーンと載りました。しかも僕所属のCチームが!!

もしかしたらもしかすると…僕たちが考えたアイデアが実現するかもしれません。

 

こういった事例は全国的にもほぼ無いらしく、先進的な取り組みとして認識してもらえると嬉しいです。結果が出れば、ほかの町でも同じことができるかもしれません。なんとなく乗り込んだ船ですが、巻き込まれながら具体性のあるリアクションが出てくるとテンション上がりますね。頑張るぞ〜〜〜!!