リニア、牛飼い、ロケット!? 地方自治体が「わからない」を認める計画始動!-岐阜編-

こんにちは! 

今日はHuuuuブログから、2/24に開催された【わからない?岐阜】トークイベントについてレポートさせていただきます。

 

 

みなさん、ずばり聞いちゃいますが「ぎふ」って漢字書けますか?

 

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アクセスの悪さかはたまた別の理由か、「よくわからない」という印象をお持ちの人が多い気がする『岐阜県』。

 

9年後の2027年、そんな岐阜にリニア中央新幹線が開通するんです!……といわれても、土地のことをよく知らないのに「リニアが通ったならどうなるのか」なんて余計ピンと来ませんよね。

そこで岐阜県とリニアのことが「わからない」を正直に話すイベント『わからない?岐阜』(詳しくはこちら)が開催されました。

 

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トークイベントに登場したのは以下の2人!

 

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徳谷柿次郎

長野と東京で二拠点生活を行う、酒飲ませ編集長。先月、岐阜県中津川市に取材へ行ってから岐阜全体について「わからない」印象が深まっている。

 

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白石達史さん

岐阜・飛騨在住の酒飲ませ悪魔。元々アリゾナでサボテンの木こりをやっていた。今は飛騨の山奥に暮らしている。リニアが開通する9年後の未来について、まだ先のことだし「わからない」と感じている。

 

そんなふたりが「ずばり!わからない岐阜とリニア」について、自由気ままにトークセッションした様子をレポートします!

 

 

わからない?岐阜 その1 ★岐阜ってどんな土地?★

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(以下、基本情報です!)

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・東京からも大阪からも4〜5時間かかる。位置的に日本のヘソとも言われる。

 

・都道府県人気度ランキング37位(47都道府県中)

 

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・エリアごとに文化が全く異なる。

→北陸寄りのカルチャーが根付く北部の「飛騨」と、名古屋寄りのカルチャーを持つ南部の「美濃」、さらにその中間地点に位置するのが下呂市や中津川市。(リニアの駅ができるのは中津川市) 

 

まずは岐阜の位置や知名度、文化などについて白石さんから説明が。そしていよいよ、「わからない岐阜」の魅力についてトーク開始!

 

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柿次郎「今日来ていただいた皆さん用の地酒『飛切り(とびきり)』が8本あったんです。でも昨日、岐阜の人たちが東京に着いてから全部呑んじゃったそうなんですよ。地元からわざわざ持ってきたのに、地元の人だけで呑んじゃうっていう」

 

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白石「ほんとにすみません……(笑)。僕も岐阜の飛騨に7年前に移住したんですけど、とにかく岐阜は呑み文化が盛んだと思います。呑ませる人が多いし、呑ませるからには自分も呑む!っていう。お祭り文化とも言うんでしょうか」

柿次郎「先月の取材時には、白石さんにたくさん呑まされました(笑)。そして岐阜の特徴はめちゃくちゃな自然の強さを持っているところかなと」

 

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柿次郎林業が盛んで、今日の会場で販売してる『おひつ』や『風呂桶』もヒノキで出来てるものですよね」

白石「自然は豊かですね!岐阜に来ていただけたら、自然や季節を感じる食事は色々楽しんでいただけると思います。ブランド牛『飛騨牛』も有名です。それと、地元料理でいうと『漬物ステーキ』!これはぜひ一度食べていただきたいですね」

 

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【漬物ステーキとは】

冬の岐阜では、昔から春までの保存食として、大量の漬物(50~300kgぐらい)を漬ける文化がある。最初はおいしく食べられていた漬物も春に近づくにつれ、どんどん浸かりすぎて酸っぱくなり、さらに味にも飽きてくる。それを最後までおいしく食べたい!という想いから生まれたとされる一品。

 

 

柿次郎「漬物ステーキ、美味しいですよね。白菜やカブの漬物に卵を合わせて焼いた上に、鰹節がかかってる。僕は関西出身なんですけど、お好み焼きみたいで好きでした」

白石「昔の人がステーキってメニュー名にテンションが上がったのか、やたらとステーキとつく地元メニューが多いのも特徴です(笑)。とろろステーキ、豆腐ステーキとか」

柿次郎「とろろステーキ!」

白石「とにかく寒いので温かいものが食べたいという意図もあったらしく、色々なものに火を通して食べる文化が今も根付いてるみたいです」

柿次郎「なるほど。食べ物の話ばかりしてますけど、土地を知るのなら、その場に足を運んで、地元のご飯を食べるのが一番早いのかもしれませんね。結局、食に文化や歴史も詰まってるというか」

白石「そうですね。食べて呑んで岐阜を感じていただければ、それが一番の伝わり方な気はします」

 

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 まとめその1

・特徴はエリアごとにそれぞれあるけど、とにかく行って食べて呑もう!

・呑まされすぎには気をつけよう

・漬物ステーキはマストで食べるべし

 

 

わからない?岐阜 その2  ★9年後にリニアが開通したらどうなるの?★

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 ▲ジモコロでの岐阜取材中、足湯を楽しむ柿次郎

 

白石「2027年に東京(品川)→山梨(甲府)→長野(飯田)→岐阜(中津川)のルートでリニア中央新幹線が開通するということですが……開通したら一体どうなるんですかね」

柿次郎「9年先のことなんで、正直わかんないですよね。その先生活がどんな風に変わるかとか、実際開通したら岐阜に人は降りるのかとか……」

白石「ほんと、誰にも分からない」

柿次郎「この件について分かってる人は、この世にいないんじゃないのかなって。だから今日は最初から、ずっとわからない話をしてる

白石「例えば今から9年前って、ちょうどアイフォンが発売された時なんです」

 

f:id:kakijiro:20180301221439p:plain白石「当時はスマホなんて言葉もなくて『こんなもん流行るか』ってほとんどの人が言ってた。でも今だともうみんなが持ってて当たり前のものになっている。それくらい時代が変わっているかもしれない年月なんですよね、9年って

柿次郎「イノベーションって、いつの間にか生活に根付いてて便利になってるのかもしれませんね。あとから気づくもんだなぁと」

 

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柿次郎「リニアも気づいたら生活に溶け込んでいるのかも。そう考えると、そもそも分かろうとすることがむしろおこがましいのではという気もします」

  

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【リニア中央新幹線とは】

最高時速600kmで世界最速の乗り物(飛行機で時速約450〜480kmとされる)。9年後のリニア開通により、岐阜と東京間は1時間以内で行き来できるようになる。

 

柿次郎「僕にはアクセスの悪い地域ほど面白いっていう自論があるんです。インフラが整っていないところほど、昔の文化、カルチャーが残っている。その点、岐阜の遠さっていうのはいいなぁと思っていて。山の近くで災害にも強いし、おいしい米も良い野菜がとれる土壌もある」

 

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柿次郎「実際に行ってみて、正直リニアなんてなくてもいいんじゃないかって思ってしまうくらい昔ながらの良さが残っている土地だと感じました。でも、リニアが通ることは決まってる。そうであればそれをどれだけポジティブに変えていけるのかを考えたいと思いますね」

 

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白石「なるほど。このまま何もしないで、岐阜の魅力を自覚して県外の方に伝えられないままリニアが開通すると、中津川駅は単なる中継地点になってしまうかもしれないんですね」

柿次郎「そうかもしれません。ただ、せっかく9年もあるからこそ、このタイミングに地元から、地元の良さをたくさん情報発信する方法を考えたらいいんだと思います」

 

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柿次郎東京ウケを狙うと一気に個性がなくなってしまうので、そこは踏ん張って、東京には絶対に作れない価値を地元で再定義して進めるのが良いかなと。それは観光なのか場所作りなのか……進めるにあたり新たにプレイヤーを呼び込む場合などはじっくり育てるための時間も必要になりますしね」

 

まとめその2

・リニアはめちゃくちゃ速い乗り物。飛行機より速い

・9年後のことはわからないが、イノベーションは気づいたら生活に根付いている

・単なる中継地点にならないよう、地元の人が自覚的に岐阜の魅力発信を行っていくのがいいのでは?

 

 

わからない?岐阜 その3 ★岐阜のわからない魅力をどう伝えよう★

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白石「僕たちも今回のイベントにあたり、岐阜の魅力をわからないなりに県外の人に伝えたいなと思いまして。それでどうしようと考えてたところ閃いたんです。そうだ、ジモコロだ!」

柿次郎「やだな~重荷だな~~~」

白石「それで柿次郎さんたちに岐阜に来てもらって話した結果、リニアの話がなぜか牛飼いの話にすり替わって、そのまま取材が終わった(笑)」

柿次郎「この前の記事の光夫さんですね。もうね、体にいいもの食べてるから生命力が違うんですよね」

 

 

柿次郎「光夫さんには行った瞬間『俺はお前たちを待ってた』『お前たちは目が違う』と言われ、取材後にはお気にいりのスナックにつれて行ってもらいました。これも自論ですけど、山のそばには良い意味でヤバい人がいるんですよね。一つの世界に人生を費やした超強いおじさんが……」

白石「確かに光夫さんの牧場は山のそばだった! あの取材で岐阜の良さは感じていただけたでしょうか」

柿次郎「もちろん! 光夫さんは牛のいる『循環の農業』に取り組んでいるんですが、都市部だとあそこまでのことは難しい。ということは、土と近い生き方は岐阜でならできるのかもしれないと思ったんです」

 

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白石「確かに。土と近い生き方って、季節のものを食べるってことでもあると思います。それこそ光夫さんが話されていて印象的だったのが、春にアクの強い山菜を食べてお腹を壊すのは自然で良いことだという話」

柿次郎「冬は塩をたくさん使った保存食を食べるから体内の塩分が多くなる。そのままだと不健康だけど、そうやって山菜を食べるおかげでちょっとずつ体の毒素を外に出せるんですよね」

白石「はい。そういう季節のものを、たくさん食べられる豊かな土壌があるのは岐阜の魅力だと思います」

柿次郎「光夫さん以外にも、1000年以上続く『山守』の家の20代目の人を取材したら7代前の祖先が描かれてる掛け軸が登場して……」

※山守…林業が盛んな岐阜で、山の管理を担当していた人たちのこと

 

f:id:kakijiro:20180301220705p:plain柿次郎「普通、先祖の顔って写真や肖像画じゃないですか。それが掛け軸って!生きてる時間軸が普通とは違ってた。玄関に飾ってる書にも、その時なぜかすんごく感動してしまいましたし、あの空間と時間、一体どうなってたんだろう……」

 

 

白石またよくわかんない話になっちゃってる

 

まとめその3

・岐阜の魅力は土と近い生き方ができることかも

・豊かな土壌があるから、生命力のある季節のものを食べられて自然と健康的になれるのでは

・ただ、とにかく山にはやばい人がいるから、結局よくわからない話になっちゃう

 

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わからない?岐阜 ラスト 

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柿次郎「ここで豆知識言っていいですか」

白石「どうぞどうぞ」

柿次郎「ロケットの話なんですけど……」

白石「……(これ多分よくわかんない話だ)」

柿次郎「記憶があやふやすぎるんですけど…ロケット開発って人類が宇宙に行くためなのかな〜と思いきや、実は流通のためなんですって」

白石「(よくわかんないけど面白いからいいか)ふんふん」

柿次郎「もっともっと速くモノを届けようと挑戦している。Amazonのジェフ・ベソスが売上投資しまくってるのも納得というか。あと、宇宙資源をベースにしたガソリンスタンドみたいな補給所を作る計画もあるとかなんとか。そんなSFみたいな話を聞いてると9年後のリニアとかあっという間じゃないですか?」

白石「まあ、そうですね」

柿次郎「リニアが開通した頃には、流通の研究も進んでもしかしたら人は宇宙に行けているかもしれない。みんな速度を求めてるんですよね」

 

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 ▲岐阜取材で出合った、ゆっくりと時間が過ぎているように感じる景色

 

柿次郎「ただ、この速度を求めた生き方は、ジモコロが普段取材している過程を大切にする人たちとは全く逆の生き方でもあって。少なくとも今は、どっちがいいかなんてわからないんですよ。なのに行政が発信する情報は、全部わかってなきゃいけないみたいに、いいことだけを伝えがちなのかなと思うんです」

白石「『わからない』ことをふまえた上で、みんなで話し合ったたほうがずっといいのかもしれないですね」

柿次郎「僕個人としては、リニア開通予定の長野の上田、山梨の甲府、岐阜の中津川の市長さんたちを呼んで『わからないサミット』を開きたいです」

白石「面白そう。やりましょう!で、みんなでスズメとか岐阜の生命力の高い食べ物を食べて呑みましょう。やっぱり食べて呑んでもらうことで、岐阜のことは一番わかるから(笑)」

 

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▲生命力が詰まった一品「スズメの丸焼き」。光夫さんのところで食べられる…かもしれない

 

まとめその4

・正直なところ、まだ岐阜についてもリニアについても、色々わからない

・でもわからないことを認めることも重要だよね

・わからないサミットをやろう!

 

リニア開通の9年後までに「わからない」を少しずつ「わかる」に変えていくことを目指して、岐阜の「わからない魅力」発掘プロジェクトは続きます!

 

 【今回わかったこと】

・地域の魅力を肌で感じるには足を運んで食べて呑むことが一番の近道なのかもしれない

・9年後までにやっておくべき大切なことは、地元からの魅力の発信であるかもしれない

・豊かな土壌で土に近い生き方ができることで、日々生命力高い食べ物を食べる健康的な生活を送れるのかも

・わからないことを認めることも大切!

 

【わからなかったこと】

・岐阜にしかない価値ってなんだ?

・なぜ岐阜はあんなに個性の強い人たちがいるのか?

リニアができると、我々の暮らしはどう変わるのか?

・その他、全体的に不明

 

「リニア→食」の話に序盤早々からすり替わった気がしますが、そのあたりも含めて、続きは次回のイベントで! 

 

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それではまたー!