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【ハイパーリンクチャレンジ2016年】鳥嶋和彦、路上料理人、ヤノマミ族…共通点は「ノンフィクション」の人間力の強さ

ハイパーリンクチャレンジ2016

こんにちは、柿次郎です。2016年最終日にこのエントリーを書いているわけですが、例年にも増して「まとめ記事」が世の中に公開されている印象を受けます。

「長々と書いても読まれないのでは…?」

というわけで、2016年の振り返り記事とハイパーリンクチャレンジを同時にやっちゃおうと思います。意味合いもほぼ一緒だし、個人的なリンク集として機能すればいいのかなと。

inkyodanshi21.com

先に「隠居男子」の鳥井さんからバトンがまわってきたハイパーリンクチャレンジから。鳥井さんはジモコロの熊本震災支援イベントの予告記事を選んでくれていて、めちゃんこ嬉しかったです。ありがたいなぁ。

 

【詳細】
・本企画は「なぜウェブコンテンツにアワードが存在しないのか?」を発端にスタートしました。今年の印象に残った記事をバトンを渡して振り返っていく楽しみと、その年ごとの記録を残すことで資料的な価値を持たせようとする試みです。

・推薦する記事は「2015年12月1日〜2016年11月30日」までにウェブで公開されたものが対象です。

・紹介する記事は2本までとします。1本は他社によって制作された記事、もう1本は自らが執筆・制作に関わった記事です。(※執筆記事がない場合は、推薦のみでも構いません)

・「推薦が1本では収まりきらない!」という場合は、別エントリを立てるなどして複数紹介してもOKです(※ただし選考票には含まれない)。

・参加者は推薦記事を選んだ理由を、ブログやSNSなどにまとめて発表しましょう。選考理由もあると読む楽しみが増えるので嬉しいです。

・次にチャレンジを受けてもらいたい人物、印象に残った記事を聞いてみたい人物を、2人〜3人程度ぜひ指名してください。なお指名がなくとも、開催趣旨への理解があれば自発的な参加も歓迎です!

・報告ポストはTogetterハイパーリンクチャレンジ2016まとめ #HyperlinkChallenge2016 )でまとめます。こちらのまとめは誰でも編集可能なので、協力してくれる方、ぜひお力添えを願えたら幸いです。

・投票期間は2016年12月31日までとします。

・投票結果は、2017年1月中に発表予定。

ハイパーリンクチャレンジ発起人/
藤村能光、鳥井弘文、佐藤慶一、長谷川賢人

引用元:【ハイパーリンクチャレンジ2016】今年も開催!みなさんの印象に残った記事は何でしたか? #HyperlinkChallenge2016 – MEDIA BREAD – Medium

 

今年一番おもしろいと思った記事

natalie.mu

いろいろ悩んだ結果、コミックナタリーさんの三浦建太郎×鳥嶋和彦の対談記事にしました。理由はインパクトに尽きます。だって新刊発売、新アニメシリーズのプロモーションに合わせた対談記事なのに、鬼の編集者・鳥嶋和彦鳥山明の担当)が徹底的にダメ出しをしてるんですよね。

 

鳥嶋 はっきり言ってしまえば、「つらい作品」ですね。さっきも言ったけど導入を間違えている。三浦先生はテーマを打ち出してから描くのが向いている作家なのに、引いたところからマンガを描いてしまっているので、そこがすごくつらい。そして色んなことを勉強してどんどんテーマを掘り下げるけれど、それをセリフで伝えきろうという強引さもある。僕が担当だったらセリフは5分の1にして、カット数は4分の1にするかな。何故なら三浦先生は絵の力以上に、言葉の力・セリフの力を持っている作家だから。もちろんあなたは絵が抜群に上手い! けれどもあなたの本当の力はセリフにこそある! セリフに愛があるんだ。きっとあなたは優しい人間なんでしょうね。

三浦 これは……恥ずかしいですね(笑)。

鳥嶋 お世辞じゃないですよ。それからキャラに関する展開が急ぎ過ぎかな。3分の1のスピードでようやく読者の視点になります。

三浦 死ぬまで終わらなさそうだ(笑)。

鳥嶋 それもいいんじゃないですか? 終わらなくちゃいけないなんてルールはないんだから。あなたの中にキャラクターの描きたいものがあり、そこに向かっていければそれでいいじゃない。

三浦 これは個人的な好みですが、僕はキャラも好きですが、怒涛のようなストーリーにも憧れていて、それを描きたいとも思ってしまうんです。

鳥嶋 それは錯覚というか、そのままキャラを描くことがストーリーに繋がると思いますね。それからもうひとつ、あなたは編集者としての視点を自分の中に抱えちゃダメです。あなたのような作家は心の中に編集者もいるから、自分に対して厳しい。担当編集者が気づかなくても、自分だからわかる問題点が見えてしまう。そして先に自分の作品を自分で切ってしまうところがあるんです。

三浦 なるほど……。今からそんな意識改革できるかな。

鳥嶋 できますよ。

ベルセルク」16巻より。
三浦 確かに1話にギチギチに詰め込んでいるせいで筆が遅いというところもあるので、もっとゆっくりにしてもいいかもしれません。

鳥嶋 もっと言うと、背景はいらないです。

三浦 それはたまに自分でも思います(笑)。

鳥嶋 なぜなら人物のアップだけで十分に魅せる画力があるんだから。

引用:「ベルセルク」特集 三浦建太郎×鳥嶋和彦対談 (4/5) - コミックナタリー Power Push

 

「すごいものを読んでしまったな…」という読後感。この記事に限らず、2016年はレジェンドクリエイターがWebメディアに降りてきて、当時の伝説的なエピソードを披露するパターンが目立ったように思います。

 

次点でこの2本です。

 

news.yahoo.co.jp

 

 

muchu.ties-p.com

共にノンフィクションのおもしろさが詰まっているんですが…前者は夢なき世界の中に人間の生きる希望がある。後者はトレジャーハンターという途方もない夢から始まった職業ならではの強すぎるエピソードがある。

どれも、人間同士の関係性がしっかりないと作れない記事なのかもしれません。中原一歩さんの取材力、川邊健太郎さんの人間力。どれも自分が追い求めているスキルだなぁ。もっと、もっと、がんばるしかない。

 

その他気になった記事

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自分が関わった記事

www.e-aidem.com

上記3本に並列で挙げられるモノとすれば、NHKの伝説的なディレクター・国分拓さんに取材した記事でしょうか。ジモコロを始めてからNHKの取材力、歴史の構成力に惹かれていたんですが、その中でも異常ともいえる取材をし続けている国分さん。代表作はヤノマミ族に150日間同居取材をしたドキュメンタリー「ヤノマミ」です。

 

 

ライター編集人生で一番気合を入れて臨んだ取材。国分さんと対峙する怖さもあったんですが、「この企画でNHKに食い込むぞ…!」という野心も正直ありました。記事自体ネット上で話題になり、NHKの魅力をこれまでと違う層に届けられたんじゃないかな?と安堵していたら、国分さん経由で次の仕事がきたんです。

 

本日、大晦日の目玉!!

 

www.e-aidem.com

 

「ゆく年くる年」の取材依頼です。歴史ある番組のウラ側を聞いてきたんですが、想像を超えるものがありました。日本の大晦日、年越しの「情緒」はこの番組あってこそ。「除夜の鐘がうるさい!」なんてクレームも話題になっていますが、逆風に負けずに日本の伝統・歴史を守っていってほしいです。

この記事を読んだら、「ゆく年くる年」の見方が変わると思います。よろしければ!

 

インタビュー記事まとめ

mag.sendenkaigi.com

www.lancers.jp

www.lancers.jp

www.sensors.jp

www.sensors.jp

careerhack.en-japan.com

markezine.jp

今年はいろんな媒体で取り上げていただきました。ありがとうございます。

 

jet-set.hatenablog.com

今年の振り返り、来年の抱負に関しては、このエントリーにすべて詰まっています。「自分がやりたいこと」「自分に求められていること」「社会に必要なこと」を掛け合わせて粛々と取り組んでいくしかないのかなぁ、と。覚悟の一年になりそうです。

 

それでは皆さん、来年も引き続きよろしくお願いします。

よいお年を〜!!

 

書いた人:徳谷 柿次郎

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どこでも地元メディア「ジモコロ」編集長として全国47都道府県をまわってます。趣味→日本語ラップ / 登山 / 漫画 / プロレス / コーヒー / 民俗学 Twitter@kakijiro / Facebookkakijiro916