映画感想05 - LIFE!

f:id:kakijiro:20140331001251j:plain

良い映画の条件として、作品の中に自分自身を投影して疑似体験できるかどうか? ってのがあると思うんですけど、ベン・スティラー主演兼監督の『LIFE!』は正にソレ。空想癖のある地味な中年男性がとある事件をきっかけに、これまでの人生では絶対に選ばない道へ進み続ける。本来、そこには新しい世界への怖さがつきまとうはずが、「自分を変えたい」という強い意思が“次の一歩”に繋がるわけですよ。

大半の人に“あの選択が人生の転機だった”と思える瞬間はあるはずで、その気持ち良さを最大限に映画表現へ落とし込んでいるのが『LIFE!』だー! 人生を楽しむ真髄が詰まってるぞー!! 最高ー!! 冴えない中年男性が魅力的な人間へ移り変わっていく様は、ヒューマンドラマに欠かせない成長物語そのもの。グラデーションのようにハッキリとした境目はないんだけど、あまりにもストーリーが完璧すぎて終盤30分の見違えた姿に感動を覚えること必至です。あと、キーマンのカメラマン演じるショーン・ペンが渋すぎて震える。ありったけの助演男優賞をあげて欲しい。 

いやー、ベタ褒めそのものですね。ハードル上げすぎて申し訳ないレベル。正直、これまで観た映画の中でTOP10に入る勢いです。Blu-rayが出たら買いたいし、いつか子どもに見せたいし、何なら2回目観に行きたいほど。世の中のさまざまな角度の誘いに対して価値を吟味し、どれだけノリ続けられるのか…僕自身もここ2年くらい大事している感覚なので本作はドストライクでした。ただ、この映画を観た1時間後に『テレクラキャノンボール2013』というサブカルの最果てといえる作品に触れてしまって感情が滅茶滅茶になりました。返してくれよ余韻…。