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サシ飲みシリーズ 第15弾「ラフティング世界王者 池田拓也さん」

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今回で15回目、恒例のサシ飲みシリーズのご報告です。脳みそが肥大化するくらい毎回“良い刺激&新たな考え方”を甘い蜜みたいにペロペロと舐めさせていただいております。仕事に対する取り組み方はもちろん、僕自身の根幹にあたるアイデンティティ的な部分にまで影響してきているなーと。


良くも悪くも「絶対にこうあるべき!」という思考がまだ固まっていないので、乾いたスポンジ状態で情報を吸収し、「いま吸収すべき考え方」と「後々、役に立つ考え方」で切り分けて咀嚼しています。まぁ、これは理想なんですけどね。実際のところは分かりません。情報に溺れてたら浮き輪投げて〜!



◉世界王者に聞くチームビルディングとは?

そんな流れで、今回のサシ飲みのお相手はラフティング世界チャンピオンの池田拓也さん。日本代表主将として活躍し、現在はプレイングマネージャー選手兼任監督)という大変な責務を担っている生粋のアスリートです。日本プロ野球界では、2006年に東京ヤクルトスワローズ古田敦也選手がプレイングマネージャーとして活躍していました。経営者の目線(戦略やマネジメントなど)と選手としてのパフォーマンスを持ち合わせないといけない…超人的なお仕事です。マジでハンパない。


サラっと進めましたけど、これまでのサシ飲みとは毛色が違んですよ。世界選手権3連覇って…! 実は、同姓というだけで会いに行ったエッグフォワード・徳谷智史さんの書籍「いま、決める力 ワクワクする未来をつかむ決断筋の鍛え方(過去レビュー済み)の出版イベント講演で初めてお会いしたんですよね。講演終盤にマイクを渡されて「サシ飲みやってます。うっす!」みたいな挨拶をしたら、早々に池田さんが「僕とも飲もうよ!」って爽やかに声をかけてくれて。自分が胸を張って“ひとつの行動”を続けていれば、こんな出会いがあるんだなーと感動しました。


本来なら遠慮しちゃうところですが、「遠慮せずに相手の懐へ飛び込む戦法」に味を占めている僕です。すぐにお誘いしました。「普段行かない場所で飲みたい」という流れで待ち合わせしたのは自由が丘駅。ハイソでセレブな街の居酒屋「Okinawa Diningu Hai-Sai」で、明らかカップル向けのカウンター席でガンガンに話し込みました。ちなみに料理はもちろん、接客も抜群なお店でした。オススメ。


池田さんに聞いてみたかったのは「チームビルディング」について。フィールドは違えど、プレイングマネージャーとして強いチームを作る方法は、一般的なビジネスの世界にも必ず繋がってると思うわけです。部下(仲間)のモチベーションを上げる方法能力を引き出すための手段など、アスリートの世界は厳しさを乗り越えるための試行錯誤の連続のはず。そんな角度でいろいろとお話を聞いていたんですけど、想像以上のでっけぇヒントをたくさん貰ったので…オラワクワクすっぞ状態に突入。おもしれぇぇぇぇ!



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競技ラフティングは筋力や瞬発力はもちろん、川の流れを読む判断力が求められる



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昨年遊びでやったラフティング。え、こんなに違うの!? 乗らされてる感すごい




◉印象に残っている実践的な例え話

長い時間話し込んだ中で印象的だった実践的な例え話を紹介します。たぶん行動心理学の分野なんでしょうけど、チームビルディングとして人を動かす根幹に関わってくる話だと思うので。


◉プレッシャーを与えることで記録が伸びる“立ち幅跳びの理論”
まず何も言わずに立ち幅跳びをしてもらう。結果はまずまず。次に「絶対に前の記録を超えろ!絶対にだ!」という強烈なプレッシャーかけた状態で飛んでもらうと、その場に居た20人全員の記録が伸びたらしい。これは1回目だけ手を抜いたとかではなく、人が持っている能力を引き出すための例で、良いプレッシャーを与え続ける環境は大切なんだなーと。


◉セミナーで用意したお菓子を食べる量でチーム力が変わる!?
これは徳谷さんのセミナーで実施していることで、その場に用意したお菓子をガツガツ食べたチームが良い結果を残す傾向が強いそうです。その日初めて会った人たちのチームでは、いかに“遠慮をしない雰囲気”を作ったり、“意見を言い合いやすい空気”を演出したりするのが大事だと。その点でお菓子を食べるのは普段遠慮しがちな行為。前述の条件が満たされれば、盛り上がって自然とお菓子は減るのではないか?という話ですね。今度からめっちゃ食おう。


◉より大きな成果を手にするための「サルが掴むバナナ」の例え話
箱の中にバナナが入っているとして、腹ペコのサルがそのバナナを掴みます。しかし、箱の穴は手を通すだけでやっと…。バナナを手放せば手は抜けるけど、肝心のバナナは食べることができない。目の前の箱に捕われすぎていると、すぐ近くにあるもっと美味しいバナナが入ってる箱に気づかないという例え話です。これをビジネスに置き換えると「バナナ=成果」となり、サル同様にこれまでやってきたことに執着しすぎると、より大きな成長のきっかけを逃すことになる。今の仕事(役割)を手放して、下に譲る勇気は必要だなと僕はいたく感銘を受けました。


これらは人を動かして、能力を引き出すための方法論として具体的かつ、スッと腹落ちしやすい内容だなーと。上司としてきっかけづくりはするんだけど、部下に「考え続けさせる」のがポイントだと思います。「自分で考えろ!ググれカス」のスタンスで成長する人もいれば、”考える種”を蒔いてあげた方が気づいたときに納得度が高まるのかもしれない。その積み重ねが自信を形成していき、高い向上心を生むのではないか。実際に池田さんの語り口は、これまでの努力と結果に裏打ちされた自信は根底にあるとして、とにかく謙虚さがにじみ出てるんですよね。謙虚になりすぎるのは良くなくて、自分が生んだ成果に対しては毎回きっちり満足すべきだと、イチローを引き合いにして話してくれました。


◉豊富な体験を得るための努力がスッゲェ…!

いやー、もうね。理路整然とした話の数々は、アスリートとしての豊富かつ厳しい経験があってこそ。それこそ「海外20カ国以上を渡り歩いた体験」や「オーストラリアで出会った奥さんとの結婚話」などなど…池田さんの半生を聞いているだけで「そ、それでそれで!?」と全盛期のスキージャンプ・葛西みたいな前のめりの角度になっていました。人との縁を結びつけるための姿勢は、相当見習わないといけないなーと。


だって一切連絡先を交換していない友人とオーストラリア→コスタリカエクアドルで再会してるんですよ。偶然の偶然で。K点越えの縁の強さ。それって「同じ道を歩み続けたら、いつかきっと出会うだろう」っていう漫画的な話でしょ!? 池田さんはそれをやってのけているのよ!? じぇじぇじぇっ〜!(NHK朝ドラ「あまちゃん」より)


そんな池田さんは読書家でもあり、チーム内で“ブックシェア”を導入しているそうです。最近読んだ本の内容を定期的に紹介しあったり、オススメの本を貸し合ったりすることで、どんな価値観や考え方を持っているのかが分かるとか。同じ本でも人によって受け取り方が違うわけで、そのあたりの価値観共有は大切だろうなと、すぐに理解できました。良い試み! すると、池田さんが一冊の本を差し出してくれました。


「優柔決断」のすすめ (PHP新書)

「優柔決断」のすすめ (PHP新書)

プレイングマネージャーを務めた古田敦也選手の書籍! プロ野球選手としての経験を通して培った信念や物事への取り組み方など、参考すべき言葉が詰まった良書です。柔らかい頭で物事を決断する強さは生き抜く上で不可欠かもしれない。



ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣

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さらにオススメしてもらったのが、池田さんが影響を強く受けたという上田比呂志さんの著書。池田さんの体験力に比例した“縁の強さ”は、この本で触れられている“気遣い”にも通じていそう。「人の心を動かすマネジメント」にも関わってきます。


19時スタートのサシ飲みは気づけば0時を過ぎていたというね(5時間!?)。ほぼ初対面に近い状態で時間を忘れて話し続けられるって、めちゃめちゃ嬉しいことじゃないですか。興が乗りすぎて池田さんが終電を逃しかけて相当焦ったけど…強烈な体験だったなぁ。


池田さん、お忙しい中本当にありがとうございました。今回のご縁は次に繋げられるよう努力したいと思います。「長野」「ラフティング」「地域活性」のワードで紹介したい人が頭に浮かんでいるので、時間がかかるかもしれないけど恩返しに繋げたい。というわけで脅威の4000文字越えでお送りしたサシ飲みレポートでした。またお会いしましょう。



<関連リンク>
・池田 拓也×アスリート後援会代行・支援サイト【Athlete Yell】

http://www.athleteyell.jp/ikeda_takuya/